泊まってきました! エレメンタイタ・ロッジ 2007年6月30日
報告:井村 大輔
(ナイロビ駐在)

インド洋に面するケニア第二の都市モンバサ。複雑な歴史を持つことから、ケニアともアフリカのどの町とも異なる独特の雰囲気が一番の魅力でした。

モンバサの牙

モンバサの有名なモニュメントが目抜き通りにかかるゾウの牙をかたどったこのアーチ。エリザベス王妃(当時)のケニア訪問を記念して1952年に作られましたが、旅行中に国王が急死して自分が女王になってしまったのでイギリスへ飛んで帰ったそうです。なので彼女自身はこの奇妙なハリボテを見なかったはずです。

モンバサ中心街

ナイロビの涼しい気候に慣れてしまうとモンバサの蒸し暑さにはビックリします。日中は暑過ぎるため、人々は陽が沈んだ夕方から街角や軒下にゾロゾロと這い出して夕涼み。道路にはヤギの串焼きやポテトフライを売る露店が出現します。観光客でも屋台をひやかしながら食べ歩きができるのんびりとした雰囲気が魅力です。

庶民の足トゥクトゥク

ナイロビであまり見られないのが三輪のバイクタクシー、トゥクトゥク。客は荷台にしつらえられたイスに3人まで乗ることができます。乗り心地は悪いですが、旧市街の細い路地を走る際にはとても便利なのです。

旧市街を歩く

モンバサには旧市街と呼ばれる区画があります。狭い路地を散策していると自分がタイムスリップしたようです。典型的な旧家は白くて分厚い漆喰の壁と道路に突き出たベランダが特徴。また玄関にある両開きの扉には細かい彫りが施されています。丈夫なマングローブの木を使っているので潮風や太陽にさらされても何百年も持つそうです。

アラブの雰囲気

15世紀にヨーロッパが「発見」して以来、モンバサの支配権はポルトガルとアラブとの間で目まぐるしく移り変わりました。奴隷と象牙の積み出し港として重要な場所だったからです。結局19世紀にはイギリスの手に落ちましたが、歴史を物語るように市内にはカトリック、プロテスタント教会、モスク、ヒンドゥ寺院が混在しています。

青空マーケット

地元の人は細くて曲がりくねった道をスイスイ歩いていきます。観光客は地図を持っていたとしても簡単に迷うはず。男性はイスラム風の帽子、女性は真っ黒な布で全身を覆うブイブイ姿が圧倒的に多いです。また道行く人々の顔立ちは長年の混血の歴史を物語るようにヨーロッパ、アラブ、アジア系など様々。青い目の少女も見かけました。

インド洋に沈む夕陽

急増する需要に応えるために日本が建設中の港湾施設は巨大です。一方でオールドポートと呼ばれる古い港はのんびりしています。今から数百年前にはこの場所から罪の無い人々が奴隷として何万人も積み出されたのか、と思いをはせると感慨深いです。インド洋を見下ろす小さなアパートを借りてしばらく住んでみたいですが、家賃はいくらかなぁ?


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